自律神経失調症を緩和する鍵は傾聴と筋肉調整と頭蓋骨調整!?
自律神経は、内臓や血管、ホルモンの機能を、自分の意志とは関係なく調節する神経系の総称です。
人間にとっては生きるために欠かせない自律神経が乱れてくると様々な不調に繋がります。
自律神経失調症にはストレスが深く関連しています。
そもそも自律神経は、交感神経と副交感神経で分けらていて活動する時は交感神経が優位となり働いて、休息する時は副交感神経が優位に働きます。
この神経の働きがスイッチのオンとオフのように切り替わり人間は活動をしているのですが、大きなストレスが加わると、このスイッチのオンとオフの切り替わりが難しくなってしまいます。
ストレスが加わるとなぜスイッチのオンとオフの切り替えが難しくなるの?
身体にあるストレッサーがストレスを感じるとストレスホルモンが分泌され体調の変化が起こります。
分泌されるストレスホルモンで体調を変化させるホルモンは主に3つあります。
- アドレナリン
- ノルアドレナリン
- コルヂゾール
①アドレナリン
血管の収縮や血糖値の上昇、消化器官の収縮などの働きがあります。
②ノルアドレナリン
血管の収縮や血糖値の上昇、脳を覚醒させる役割があります。
③コルヂゾール
血管の収縮や血糖値の上昇、免疫力の低下、そして脳にある海馬(日常の出来事や勉強を覚えておく記憶庫で整理整頓をする場所)の神経細胞を死滅させる。
ストレスを感じるとこの3つのホルモンが作用します。
ミスをして怒られたことにより更にミスが増えてしまうというような経験はないでしょうか?
怒られたことにより、3つのホルモンが作用し、一時的に身体を緊張させます。
これは無意識のうち戦闘態勢と判断して自律神経が働くためです。
ノルアドレナリンは神経伝達物質に働き、一番最初に瞬時に体を緊張させる。
↓
次にアドレナリンが更に反応し更に緊張を強くさせる。
↓
最後にコルヂゾールが分泌され最強の緊張状態を作る。
この一連の流れに際に、血管が収縮することにより血圧が上昇すると共に、ノルアドレナリンの作用で脳が覚醒するので眠れなくなる。
アドレナリンにより消化器官が不動となり食欲がなくなる。
コルヂゾールの働きから免疫力低下し海馬の機能が下がり整理整頓ができなくなりミスにつながる。
ミスをしたことがきっかけで更にミスにつながるのはこのようなメカニズムがあるからです。
ストレスが強いものであったり、長期間に及ぶものだと、過度に交感神経が刺激されるので、この3つのホルモンの影響から高血圧や高血糖になり血管も収縮され続けるので血行が悪くなり体中が酸素不足になります。
交感神経が優位の状態が続く結果、自律神経が乱れ自律神経失調症となり様々な症状が現れてしまいます。
自律神経失調症の主な症状
身体的所見は、肩こり・頭痛・不眠
内面的所見は、高血圧・高血糖・便秘・下痢
疾患として現れるものは、風邪・口内炎・肌荒れ・潰瘍・癌など
3つのホルモンは、感情面にも影響します。
①ノルアドレナリン
脳の覚醒を促し、怒りの感情を生み、攻撃性が高めます。
②アドレナリン
不安の感情を生み出し、恐怖まで高めます。
③コルヂゾール
過労の状況を引き起こし、嫌気や失望といった感情を生みます。
このような感情から生み出される体の変化は…
- 強い怒り→動悸、不眠、肩凝り、頭痛
- 強い不安→動悸、便秘、下痢
- 深い嫌悪や失望→動悸、潰瘍性の症状、記憶障害
自律神経失調症は目に見えるものではないですが、症状として辛いものであることは理解できたでしょうか。
ストレスを軽減させることが自律神経失調症の改善につながる
自分が考えていることが3つのホルモンの影響から感情を抑制され、コントロールが効かなくなります。
つまり感情の抑制を解除することが大切で、そのためにはストレスを軽減することが大切になります。
そのために大事なのは、話を聞くという傾聴です。
自律神経失調症で抑制された感情を引き出すことで、自己開示をすることで症状を軽減することができます。
話を聞くことは医師でなくても出来ることです。
ストレスが溜まって自律神経失調症の症状が出る前に、ストレスを打ち明けられる環境が必要です。
また、ストレスを軽減させることは、傾聴だけでなく物理的にリラックスさせるという方法もあります。
それは、筋肉調整と頭蓋骨調整です。
暖かい手でマッサージをすると心理的にリラックスさせる効果があります。
カイロライン多摩・唐木田整体室のスタッフの手は、とても温かく心地の良いものになっております。
心理的にリラックスな状態を物理的に作り、副交感神経の働きを活性化させます。
また、頭蓋骨調整はセロトニンを促進します。
セロトニンは血管収縮の緩和、消化器官の収縮の緩和する働きがあります。
頭を刺激することで安心していられるという感情が働き、リラックスすることができます。
自律神経失調症を改善するには、傾聴することが効果的ですが、筋肉調整や頭蓋骨調整を試してみてはいかがでしょうか?
【参考】
「自律神経失調症を改善する医療的傾聴の理論と実践」
学習院紀要18号.indb
「ハンドマッサージにおける実施者の手の温度が
受け手に与える影響」
https://core.ac.uk/download/pdf/327121392.pdf
「自律神経失調症状を示す精神科疾患」
KJ00000142083.pdf
カイロライン多摩・唐木田整体室
042-400-1192
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