疲労の原因物質は乳酸ではない!?疲労のメカニズムと対処法☆
疲労を感じる人は7割強!?
仕事や学校、日常生活などで疲労したりしていませんか?
あるリサーチ会社によると、普段の生活で慢性的な疲労を感じている人は7割強と言われていて、肉体的疲労が多い人は3割強、精神的疲労が多い人は2割強、どちらも感じる人は4割弱と言われています。
男女差を見ると、男性では30代が最も多く、女性では歳を重ねるごとに増加傾向にあるとのことです。
今回は、多くの人が感じている疲労についてのメカニズムと対処法を紹介していきたいと思います。
疲労の定義
日本疲労学会では、「疲労とは過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた独特の不快感と休養の願望を伴う身体の活動能力の減退状態である」と定義されていて、疲労を感じることで心身に過負荷がかかることによる、活動能力の低下、新しいものに対する反応の低下、思考能力の低下、注意力散漫など様々な症状をきたします。
疲労は、沢山の人にとって非常に身近なものですが、実は科学的・医学的研究はされつつも断片的なものでしか解明されていません。
乳酸が疲労原因物質ではない!?
一昔前には、乳酸が疲労の原因物質であると考えられてきました。
筋肉活動をする時に血中の乳酸値が上昇することで、肝臓でしか作られない乳酸が脳に回り、これが筋肉疲労信号として脳に送ることで疲労が認識されるという仮説により乳酸が疲労原因物質として取り上げられるようになりました。
しかし、現在では、脳の神経細胞周辺にあるグリア細胞と言われる細胞により乳酸が作り出され神経細胞に供給されることが分かってきました。
そして、急な活動をするなどで緊急にエネルギーが必要となった時に、グルコースからエネルギーを生成することが間に合わず、手っ取り早く乳酸を使いエネルギーを作ることから、多少血液中に乳酸が増えたとしても神経活動の妨げに影響を与えるとは言えません。
そして、最も驚くことが、筋肉を活動するにあたり乳酸は妨げとならずむしろ筋肉活動を保護する役割があることが分かりました。
しかし、筋肉活動において乳酸は上昇するので運動に血中乳酸値の上昇はつきものです。
ただ、一過性の上昇なので運動を止め、1時間もすれば正常な値になります。
つまり、悪玉乳酸を駆逐する為にクエン酸を用いることは、クエン酸を供給する意義はありますが、乳酸を駆逐することが疲労回復に繋がるわけではありません。
疲労の原因とは?
人が疲労を感じている時に、活性化する部位があります。
他にも慢性疲労症候群(CFS)の患者さんの中では、前帯状回,眼窩前頭野,左側頭葉,海馬,中脳,橋など種々の部位において局所的な血流量が低下したそうです。
また、自律神経系の調整や情動を担う24野(腹側前帯状皮質)、コミュニケーションや意欲に重要な9野(前頭前野背外側部)及び小脳などが著しく減少していることが分かりました。
これらの両領野における神経伝達物質の生成障害が慢性疲労に深く関連している可能性があるそうです。
疲労の対処法☆
①お風呂に入ろう
疲労回復に良く使われる手段としてお風呂があります。
温かい湯につかって固まった筋肉をリセットしましょう!
②アニマルセラピー
犬や猫などの動物に触れることは癒しに繋がります!忙しい時間を忘れ動物と戯れましょう!
③笑い
笑うことにより、嫌なこともリセットできます!感情を表に出すということも疲労回復には大切なんですね!
④整体に行く!!
身体をほぐされることは疲労回復に最も効果的です!
疲労回復するために何をしていますかというようなアンケートの必ず上位にくるのがマッサージ。
当院の筋肉調整は、トリガーポイント療法と筋膜リリースを織り交ぜた特殊な調整を致します!
また、頭蓋骨調整で、疲労を感じている前頭葉に刺激を与えることも疲労回復に繋がる可能性があります!
疲労を感じたら、カイロライン多摩・唐木田整体室にお任せください!!
【参考】
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/129/2/129_2_94/_pdf/-char/ja
カイロライン多摩・唐木田整体室
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東京都多摩市中沢2-24-10アステールⅡ101